リサーチ

参考資料

マッサージ経験者3・5年の方々、50名ほどへのインタビューを行いました。
下線部分は、日本におけるマッサージ・ビジネスの現状からくる問題点を映し出しています。

1 最初の1~2年は、教えられたルーティーンを覚え時間内でまとめるのが精一杯だったが、 3年目位からそれがこなせるようになるにつけ仕事がマンネリ化してしまう。 “いい仕事”に対してのイメージが抽象的なため、仕事への評価がすべて“お客様が満足してくれたかどうか”に頼るしかなく、 自分自身で自分の仕事の完成度を見極めることができない。
2 エステティックの延長でのボディー・トリートメントが主流であるため、スキンケアや痩身に関する知識はあるが、 からだに関する基本的な知識がないままに仕事をしている。ボディー・トリートメントに対するアプローチが極めて抽象的で “気持ちいい感”だけに頼るマッサージになるので、自分のイメージの中で仕事をするしかなく具体性に欠けた内容になりがちである。
3 からだを抽象的にしか理解していないため、首の痛みや腰痛などのからだの諸症状に対応する具体的なアイデアにも乏しく、 マッサージの具体的な効果がだせない。
4 前に解剖生理学を学んだが、それを実際の仕事にどう結びつけたらいいのかがわからず、実際には全く役に立っていない。
5 “カウンセリング”に対する認識が曖昧で、施術前の簡単な質疑応答や施術中のおしゃべりがカウンセリングだという勘違いがあり、 また施術中のおしゃべりが顧客と施術者をつなぎ“心の通う関係”をつくり、“癒し”につながるという間違った認識がある。 (これは“カウンセリング”や“癒し”に対する認識の混乱も意味する。)
6 カウンセリングの際に、顧客から具体的なからだの症状説明や要求があっても、 それを踏まえて個々に対応する効果的なトリートメントプランを作ることが出来ず、 単に“トルソーとヘッド”や“ネック・ヘッド・フェイシャル“と言う様に、集中するからだの部分を区切るだけの対応になってしまう。
7 “心の問題”を持っている顧客に対して、どこまでがマッサージを通して行えるヒーリングなのか・・・と言う様な専門的な知識がないまま、 何となく、“癒してあげたい”という自分の思い入れで顧客に接してしまっている。
8 自分のからだの機能性とストロークとの関係を充分に知らずに働き続けることで、 やっと納得のいく仕事ができるようになった頃には、何らかの職業病(腱鞘炎・肩を痛める・腰痛など)を引き起こし、 健康な状態で幸せに仕事を続けるのが難しくなる。
9 “代えはいくらでもいる”というオーナー側からの無言のプレッシャーによって、自分の価値を自分で認めたり表現したりすることができず、 “私はその他大勢に過ぎない”という自己否定の中で仕事をしている人が少なくない。また社会的にも低い立場に甘んじるしか仕方がない。
10 「セラピスト」の正しい定義がないままに、自称セラピストが蔓延している。 同様に、「エステ・セラピスト」「アロマ・マッサージ」というような正しい専門用語とはいえない言葉が共通語となってしまっている。
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